最新の機器を活用した根管治療

最新の機器を活用した根管治療

皆さんこんにちは!歯科医師の川井毅です!
寒さも段々と本格的になり、いよいよ今年も締めくくりに近づいて来ました。
師走は何かと忙しくなります。皆さんどうぞ体調にはお気をつけてください。

皆さんの2021年はどのような1年でしたでしょう?
なんといっても東京オリンピックが開催されて選手の活躍に日本中が感動に包まれていましたね!


さて、先月開催された第12回大感謝講演会で私が発表した内容を皆さんに少しお伝えしたいなと思っています!
山下スマイル歯科ではなるべく神経を抜かない治療を心がけておりますが、やむを得ず神経を取らなくてはいけない場面があります。
しかし、歯の根(神経)は構造が複雑であるため、根(神経)の治療は大変難しく再発して再治療となってしまうケースも少なくありません。

東京医科歯科大学のある調査では、保険治療での根の治療の成功率は30~50%ほどだそうです。
山下スマイル歯科では再治療を防ぐために、ハイクオリティな根管治療に取り組んでいます。
まずはラバーダム防湿!ゴムのシートを利用して清潔な治療を行います。

たとえば盲腸の手術をするときに、細菌がたくさんいる不潔な環境で行えば、感染して治りがとても悪くなることは想像がつくのではないでしょうか。
お口の中には、たくさんの細菌が棲んでいます。
ラバーダムを付け、細菌が極力入って来ない清潔な環境で治療することが、根管治療の成功率を上げるのです。

次に最新のニッケルチタンファイル(Ni-Tiファイル)!

神経が通っている根の形状は複雑に湾曲していることが多く、非常にしなやかな特性を持つニッケルチタンファイルを使用することで、従来届いてなかった湾曲した歯の根の先端付近まで根管治療を行うことができます。

最後にマイクロスコープの利用。(自費治療)

肉眼では暗くて見えづらい歯の細部を高倍率でよく見ることができます。そのため、従来は経験や勘に頼っていた根管治療を拡大して直接見ることで、精度の高い治療を行うことができます。

症例を最後にいくつか見て頂きたいと思います。

30代男性U様 CT写真

根の周囲に大きく骨が溶けてしまっている場所があります。根の治療がうまくいかず細菌が残ってしまっているとこのように骨が溶けてしまいます。根の治療をしっかりと行う事で骨が回復しているのが見えます。
こうした取り組みを日々の診療でしっかり行うことで、皆様の歯を一本でも多く残せるようにこれからも努力していきたいと思います!

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